交番襲撃男をパトカーと白バイ30台で追跡

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14日午前、群馬県太田市飯田町付近にある群馬県警・太田署の太田中央交番が男に襲撃され、コンクリートブロック片を投げつけられたり、バックしてきたクルマで玄関付近を傷つけられるなどした。

男は現場から逃走したが、パトカー30台などを使って追跡した結果、約40分後に逮捕されている。

群馬県警・太田署によると、事件が起きたのは14日の午前11時20分ごろだという。太田市飯田町付近にある太田署・太田中央交番の正面入口付近に不審な男が歩み寄り、クルマのラゲッジからコンクリートブロック片を取り出すとガラスに向かって投げつけ始めた。

男はブロックを投げ終わるとクルマに乗り込み、バックさせたまま玄関付近を破壊しようとしたが、段差を越えられずに断念。タイル2カ所をマフラーと接触させて破壊させた後、そのまま逃走した。

連絡を受けた太田署では近隣の警察署にも応援を要請するなどして男の乗ったクルマを追跡。男を追跡するために出動したパトカーや白バイは約30台。上空のヘリコプターが男の逃走経路を把握し、地上に連絡を取りながら追跡している。

男は信号無視や速度超過を繰り返しながら40分ほど逃げ回り、最終的には栃木県足利市南大町付近の国道50号線バイパスを逆走。対向してきた順走車に行く手を阻まれ、車外に出たところを取り押さえられ、器物損壊、公務執行妨害の現行犯で逮捕された。

男は暴力団員で、数日前に刑務所から出所したばかりだった。警察の取り調べには素直に応じているが、交番を襲撃した動機については「話したくない」として黙秘している。

なお、襲撃を受けた太田中央交番には当時5人の署員がいたが、全員ケガは無かった。

《石田真一》

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