フラットツイン(水平対向2気筒エンジン)はBMWの代名詞。バイク乗りの間では常識である。
歴史ある名機フラットツインを搭載した『Rシリーズ』は、長年の熟成を経て、現在も主力エンジンとして販売の約6割を担っている。性能では直列4気筒の『Kシリーズ』、経済性では単気筒の『Fシリーズ』にかなわないにもかかわらず、だ。
もっとも廉価なFシリーズはもっとも売れていいはず。『スカーバー』や『ダカール』など、魅力的なモデルも次々リリースされている。
しかし実際に売れるのはRシリーズなのだという。「やはり趣味の乗り物ですから、BMWならではの味を求めるのでしょう」と分析するのは、BMWディーラーの株式会社丸富オート販売 青木正志店長。
「どうせ買うならBMWらしいものを」というのが客心理のようだ。