横断中の歩行者を軽視? 女性が意識不明

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30日未明、札幌市中央区内の市道で、道路を歩いて横断しようとしていた35歳の女性が走ってきたタクシーにはねられるという事故が起きた。女性は近くの病院に収容されたが、頭を強打しており意識不明の重体となっている。

北海道警・(札幌)中央署の調べによると、事故が起きたのは30日の午前2時50分ごろ。札幌市中央区南8条西9丁目付近の市道を歩いて横断しようとしていた35歳の女性が、左方向からかなりのスピードで走ってきたタクシーにはねられた。

衝突時の速度が高かったためか、女性は10mほど跳ね飛ばされて頭から落下。通報を受けて駆けつけた救急隊員によって近くの病院に搬送されたが、頭蓋骨を骨折するなどしており、意識不明の重体となっている。

事故の目撃者は警察に対して「女性をはねたタクシーは道路を横断している女性をかなり離れた位置から認知していたようだ」と証言している。タクシーは減速する気配を見せず、クラクションを鳴らしっ放しで通過しようとしていたらしい。

しかし、女性は横断を止めず、タクシーも減速や回避の動作を行わなかったため、そのまま衝突してしまった。

警察では「目撃証言が真実だとすれば、タクシー側に重大な過失がある」として、業務上過失傷害容疑でこのタクシー運転手から事故当時の状況などを聞いている。

現場は横断歩道や信号機が設置されていないものの、片側の2車線の直線道路。夜間でも視認性は良いという。

《石田真一》

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