【新聞ウォッチ】六本木ヒルズ「回転扉」と三菱「脱輪」の共通点

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年3月29日付

●民主・高速道路基本法案骨格、首都高・阪神公団も廃止(読売・4面)

●ダイムラー役員、訪日へ(産経・4面)

●F3選手権、開幕戦、2年目・小暮初優勝(産経・23面)

●警視庁がポスター、ほのぼの家族が交通安全訴え(東京・27面)

●犠牲者が出るまで対策立て放置? 技術立国安全に“欠陥”ヒルズ回転扉、三菱自動車「ハブ」(東京・31面)

ひとくちコメント

東京・六本木ヒルズ森タワーで、6歳の少年が自動回転ドアに頭を挟まれ死するという痛ましい事故が発生したが、ビルを管理する森ビルは、ドア前に設置したポールのベルトを感知して停止する赤外線センサーに死角があるとを把握しながら、抜本的な対策を取らなかったという。

きょうの東京は社会面でトレーラー脱輪事故で対応が遅れた三菱ふそうトラック・バスとセットで「技術立国、安全に“欠陥”」という見出しでレポートしている。記事では犠牲者が出るまで対策を放置するというメーカー側の認識の甘さを指摘するとともに、「技術立国ニッポンはどこに行ったのか」と警鐘を鳴らしている。

ところで、自動車メーカーにとって「環境」と「安全」対策は避けて通れない重要な問題だが、どちらかといえば「安全」よりもインパクトのある「環境」をアピールする傾向が強い。

自工会の宗国会長は、事務局のある資料に「環境・安全」と記されていたのを「安全・環境」に優先順位を変えるように指示をしたそうだ。環境問題と同様に、安全対策を軽視してはならない。

《福田俊之》

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