前方を見ないで走り、死亡ひき逃げ事故

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22日未明、沖縄県那覇市内の市道を帰宅するために歩いていた20歳の男性が、蛇行運転をしていたRVにはねられるという事故が起きた。

男性は収容先の病院で死亡。クルマは現場から逃走したが、ナンバーが目撃されており、31歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

沖縄県警・那覇署の調べによると、事故が起きたのは22日の午前1時20分ごろだという。那覇市若狭の市道を帰宅のために歩いていた20歳の男性が、後方から走ってきたRVにはねられた。

男性はすぐに病院へ搬送されたが、全身を強打しており、事故発生から約5時間30分後の午前7時ごろ、搬送先の病院で死亡している。

事故を起こしたRVは現場付近で蛇行するように走り、最初に道路右側に置かれていた原付バイクに接触。その直後には男性をはねた。クルマは現場に止まることなく、蛇行したまま加速を続け、その場から逃走している。

しかし、衝撃音に気づいた目撃者が逃げたクルマのナンバーの一部を覚えていたことから、警察では車当たり捜査を実施。目撃された車種と同一で、しかも前部に破損した痕跡のあるRVを同日午後までに発見。所有者の男が容疑を大筋で認めたため、業務上過失傷害などの容疑で逮捕した。

調べに対し、この男は「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」と供述している。ただし、蛇行運転については「酔いがひどかったわけではなく、後部座席に置いてあったCDケースを取ろうとしていたために起きた」と話しているという。

つまり、この間は前方を全く見ない状態のまま、50km/h程度の速度でクルマを走らせていたということになり、警察では「安全をあまりに軽視している。飲酒運転以前の問題だ」と、怒りを露にしている。

《石田真一》

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