日産自動車は23日、4月1日付けの役員異動を発表した。
カルロス・ゴーン社長は日本事業の担当を外れ、同社の収益の柱である北米事業を担当し、さらなる収益拡大を目指す。苦戦している日本事業は北米事業を担当していた松村矩雄副社長が担当する。
国内販売を担当していた北洞幸雄VP、富井史郎VPは退任する。
その他の役員人事では、ゴーン社長がこれまで直轄してきた中国事業を志賀俊之常務が担当する。志賀常務はこれまで担当してきた一般海外市場も引き続き統括する。
購買部門は小枝至共同会長が日本自動車工業会会長に就任するため、これまでも購買を担当してきた西川廣人が購買部門を統括するとともに、ルノーと日産が重要案件を決定するエグゼクティブコミッティーのメンバーに就任する。
パトリック・ペラタ副社長は現在の企画、デザイン部門、欧州事業統括に加えて、新設のLCV(商用車)ビジネスユニットを担当する。また、中村公泰VPと日産テクニカルセンター・ノースアメリカの山下光彦社長が常務に就任する。
北洞VP、富井VPのほか、菅裕保VP、阿部栄一VPが3月31日付けで退任する。