21日午後、富山県魚津市内の北陸自動車道上り線で、新潟県の妙高高原からスキー帰りの客を乗せ、大阪方面に向けて走っていた大型観光バスの左後輪タイヤが脱落するという事故が起きた。
運転手が異変に気づいてすぐにバスを停止させたため、乗客18人にケガは無かった。
富山県警・高速隊の調べによると、タイヤ脱落事故が起きたのは21日の午後6時30分ごろ。魚津市舛田付近の北陸道上り線を走行していた大型観光バスの左後輪(ダブルタイヤ)のうち、外側1本が突然脱落した。
当時このバスは100km/h程度の速度で第一車線(走行車線)を走行していたが、運転手はガタガタという振動とともに、加速が思うように出来なくなったことに気づいてすぐに減速。路肩にバスを止めた。
異常に気がついたのが早かったため、バスの乗客18人と乗員2人の合わせて20人にケガは無かった。
通報を受け、現場に急行した警察と日本道路公団がタイヤの捜索を行ったところ、脱落したタイヤはバスの後方500m付近の中央分離帯にぶつかっているのが発見された。当時の交通量はそれほど多くなく、タイヤが他のクルマに当たるなどの二次災害も避けられた。
バスはドイツ・ネオプラン社製で、タイヤはボルトが折れたことによって外れたらしい。警察ではボルトが緩んでいることに気がつかず走り続けるか、締め忘れた結果、一部のボルトに負荷が掛かって破断したのではないかとみている。