東洋ゴム工業は、5月から国内の市販用タイヤを4−6%値上げすると発表した。これで、タイヤ全メーカーが足並みを揃えて国内向けタイヤを値上げすることを決定、市場でも値上がりは必至となった。
タイヤメーカートップのブリヂストンは値上げ幅や値上げの時期は公表していないものの、値上げを表明している。これを機に住友ゴム工業、横浜ゴムは値上げを発表、今回東洋ゴムが値上げを発表したことで、全社足並みが揃ったことになる。
各社が値上げするのは、天然ゴムやナフサの需要が中国で急増しているため、タイヤ素材の需給が逼迫して値上がりしているためだ。各社とも5%前後の値上げとなる。タイヤの値上げは各社とも約14年ぶり。
最大手のブリヂストンは、栃木県で発生した火災事故の影響で、値上げ時期と値上げ幅を発表できないでいる。正式に発表した場合、卸価格の値上げが浸透し、小売価格にも波及するのは必至だ。