不敵! 営業中のコンビニからATMを引っ張り出す

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2日未明、富山県新湊市内のコンビニエンスストアで、店内に設置されていたATM(現金自動預払機)に金属ワイヤーを結びつけ、トラックで強引に持ち去ろうとする事件が起きた。

店員がガラスの割れる音に気づいたため、盗難は未遂終わったが、警察では「全国的に珍しい、極めて大胆な犯行だ」としている。

富山県警・新湊署の調べによると、事件は2日の午前3時35分ごろに発生。新湊市高木付近の国道472号線に面したコンビニエンスストアの店内に客を装った2人組の男が侵入。入口近くに置かれているATMに金属ワイヤーを巻きつけると、そのまま店頭の駐車場に止めていたトラックの牽引フックに直結。1人がトラックを急発進させた。

ATMは店頭のガラスを突き破り、駐車場内まで引っ張り出された。裏の倉庫で在庫整理を行っていた店員が大音響に気づき、店頭まで駆けつけた際には、2人の男たちはATMをトラックの荷台に載せようとしていたという。

店員はレジまで戻り、警備会社への通報を行う非常ボタンを動作させたところ、警報に驚いた2人はそのまま国道方面へ走って逃げ去った。トラックとATMはその場に放置され、中の現金も盗まれていなかったが、コンビニは店頭付近がメチャメチャに破壊された。

後の調べで、犯行に使われたトラックは前日までに富山県小杉町内で盗まれていたことが判明。犯人は店員が在庫整理を始め、店頭に人がいなくなるわずかな隙を突いており、極めて計画性が高いということもわかった。

警察では防犯カメラが撮影したビデオを押収し、犯人とよく似た体格の男が以前にもこの店を訪れていないかなどの調べを進める。

盗難した重機で銀行や消費者金融の無人店舗を襲撃し、ATMを奪い去るという事件はこれまでにも発生しているが、営業中の店舗からATM本体を盗み出そうとする事件はこれまでに例がないという。

警察では「もはや旧来の常識は通用しない。大胆な犯行だと驚いているだけではなく、再発防止に向けた具体的対策を講じる必要がある」と、冷静に対処する方針だ。
《石田真一》

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