西部警察ロケ中の事故---過失責任を認定、書類送検へ

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愛知県警は2日、昨年8月に名古屋市港区内で発生したテレビ朝日系のドラマ『西部警察2003』ロケ中の事故について、関係者3人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。

送検されたのは、事故を起こしたクルマを運転していた25歳の男と、撮影を担当していた57歳の監督、ロケ現場の総責任者だった68歳のプロダクション専務、容疑はいずれも業務上過失傷害。

愛知県警・港署の調べによると、問題の事故は昨年8月12日に発生。

午後2時20分ごろ、名古屋市港区木場町付近にある自動車用品販売店駐車場で、同年秋から放送予定だったドラマ(西部警察2003)のロケを行っていたところ、25歳の俳優が運転するTVR『タスカン』が急発進した直後にコントロール不能となり、ロケの様子を見物していた見物客の列に突っ込んだ。

この事故で見物客5人が骨折などで重傷を負った。

警察では事故の原因を慎重に捜査してきたが、主たる発生原因を「撮影現場と見物客の間に仕切りを設置するなどの安全対策を怠った(現場担当者の責任)」、「クルマの動きをチェックするリハーサルを一切行わず、見物客がクルマの動きを把握していなかった。また、当初予定された演出よりも危険度の高いシーンに切り替えた(演出側の責任)」、そして「俳優は事故を起こしたタスカンの運転には慣れておらず、急発進時の挙動をまったく理解していなかった(運転者の責任)」と位置づけた。

警察ではこれらの要因を排除すれば、事故の発生は回避できた可能性が高いとして、俳優の男、撮影監督の男、ロケ総責任者の男をいずれも業務上過失傷害容疑で書類送検した。

今回の書類送検を受け、テレビ朝日では「書類送検という事態を厳粛に受け止めています。検察当局の最終的な判断を待ちますが、けがをされた方々及び、関係者の皆様に改めておわびを申し上げます」とコメントを発表している。なお、負傷者は今年2月末までに全員が退院しているという。
《石田真一》

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