リンスピードの水陸両用コンセプト『スプラッシュ』は、専用設計(当然だ)のトランスフファーを持ち、後輪またはプロペラ、あるいはその両方を駆動する。車体後部に格納されるプロペラ駆動系は「Zドライブ」と名付けられた。
1.1mの水深があればZドライブが“直立”し、プロペラ推進が可能になる。舵はステアリングホイールの動きがZドライブに伝えられる。
そして水深1.3mがあれば、車体/船体と一体化されていたハイドロフォイルを展開して、スプラッシュは水中翼船となる。30km/hで車体/船体は水面から持ち上がり、水面から車体/船体底面までの高さは最大で60cmになる。このときタイヤも水面から完全に離れる。
静水面でスプラッシュの最高速度は約80km/h=45ノットに達する。ハイドロフォイルを展開しない“通常”のプロペラ推進でも最高速度は50km/h=28ノットになり、水上スキーやニーボーデングの牽引には充分なスピードだ。
スプラッシュは3月2日に始まるジュネーブモーターショーに展示予定。