白装束集団のペーパー車検事件で新たな逮捕者

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福井県警は16日、パナウェーブ研究所(いわゆる白装束集団)が使用するクルマが車検に合格していたように見せかけていたという事件で、研究所の代表を務める51歳の男と、民間車検場でサービス部長職にある35歳の男を虚偽有印公文書作成・同行使と道路運送車両法違反容疑で新たに逮捕した。

この事件に関する一連の逮捕者はこれで4人になった。

福井県警・交通指導課などの調べによると、福井市内にある民間車検場の関係者は今回逮捕された研究所代表の男を含む幹部数人から依頼され、研究所が使用していたワゴン車4台について実際には法定整備や点検を行っていないにも関わらず、書類上は検査を行った上で車検に合格していたように見せかけていた疑いが持たれている。

車検をクリアしたとされたクルマは2002年末から行われていた「スカラー波避け」と呼ばれるキャラバンに使用され、白装束集団による道路占拠が大きく報じられた昨年5月には、うずまき状のステッカーを車両全体に貼り付けた上で使用されていた。

キャラバン終了後は福井市五太子町にある団体の本拠地に置かれており、廃車同然の状態にあるという。

警察では逮捕した関係者を追及し、どのようなルートでペーパー車検の依頼がなされたのかを調べるが、クルマが今後使われる見込みは少ないことから、虚偽有印公文書作成・同行使容疑が中心になるとされている。

《石田真一》

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