川への転落事故は仕組まれた? 男を殺人容疑で逮捕

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福岡県警は14日、実子(長男)の運転するクルマが川に転落する事故を誘発するとともに、同乗していた妻の首を絞めて殺害したとして、48歳の男を殺人容疑で逮捕した。警察では生存した同乗者からも話を聞き、事故の発生状況を調べている。

福岡県警・大川署の調べによると、問題の事故は13日の午後9時30分ごろに発生している。大川市向島付近の筑後川に沿った堤防道路を走行していた軽自動車が道路を逸脱して約3m下の川岸に転落。大破し、車体の一部が水没した。

クルマには一家4人が乗っていたが、このうち後部座席に乗っていた49歳の女性が窒息死した。

当初は交通事故として処理されたが、後の調べで運転していた21歳の長男が「助手席に乗っていた父がハンドルを引っ張ったことで事故に至った」と供述。さらには窒息死したはずの女性が水を飲んでおらず、首に絞められたような痕跡があることも判明した。

警察では48歳の男から事情を聞いていたが、調べに対して「クルマから逃げ出す際に、妻の体に手を掛けたかもしれない」と供述。捜査員から首を絞めた痕跡について追及されると「妻の首を押さえつけたが、それは外に出るため。クルマが着地したときには妻はすでにぐったりとしており、自分たちが逃げ出すのに必死だった」と供述を覆した。

警察では事故に至る経緯などから、男が一家心中を試みた可能性もあるとして、妻への殺人容疑で男を逮捕し、さらに取り調べを進める方針だ。

《石田真一》

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