11日午前、兵庫県宝塚市内の中国自動車道下り線で、灯油12キロリットルなどを積載した大型タンクローリーが中央分離帯に激突。横転したことで漏れた油に引火、炎上するという事故が起きた。
兵庫県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは11日の午前9時5分ごろだという。宝塚市安倉北3丁目付近の中国自動車道下り線を走行していた大型タンクローリーが中央分離帯に衝突した。タンクローリーは弾みで横転し、そのまま50mほど滑走した。
事故当時、このタンクローリーには灯油約12キロリットル、軽油約6キロリットルが搭載されていたが、漏れた灯油に引火して激しく炎上した。
消防車21台が出動して消火作業にあたり、火は約40分後に消し止められたものの、路上に流れ出した油の処理などに手間取り、完全に通行止めが解除されたのは事故発生からおよそ8時間後の午後5時すぎとなった。
警察ではタンクローリー車を運転していた34歳の男性から事故に至る経緯などを聞いているが、取り調べに対しては「前方に割り込んだクルマを避けようと急ハンドルを切ったら分離帯に乗り上げてしまった」と供述しているという。
このため、運転手の前方不注意と急ハンドル操作が事故の原因とみて、道路交通法違反(安全運転義務違反)容疑で書類送検する方針だ。