北海道で大規模な軽油密造 数千キロリットル規模

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北海道と北海道警は27日、軽油に灯油を混ぜることで量を水増した「混和軽油」を密造・販売し、約1億円分の軽油引取税を脱税した疑いがあるとして、札幌市豊平区内の石油製品販売業者の事務所など、合計13カ所について地方税法違反(脱税)容疑での家宅捜索を実施した。軽油引取税1億円の脱税は北海道内としては過去最大になるとみられている。

これは北海道・税務課が明らかにしたもの。問題の会社は2003年夏ごろから足寄町内にある給油所を借り上げ、軽油と灯油をミックスした混和軽油の密造を開始。十勝管内にある運送会社などに対し、トラック用の燃料として数千キロリットルを販売した疑いが持たれている。

この会社は自動車燃料用の軽油を密造したこと自体を隠蔽するため、混和軽油に含まれ、摘発の際にはその成分の検出によって判断するというクマリンという物質も化学生成によって除去。表向きは「軽油」として販売しながら、道に対して軽油引取税の納付を行っていなかった。

脱税したと見られる軽油引取税の額は少なく見積もっても7000万円相当だが、販売量によっては1億円を突破する可能性も高い。北海道内では1億円をオーバーする軽油引取税の脱税行為はこれまでに確認されてこなかったが、今回の件ではオーバーする可能性が濃厚だという。

道では税務担当の職員約120人を投入。帳簿などを押収して密造量の確定を急ぐとともに、捜索に立ち会った道警とも連携し、刑事告発の準備も進めている。

密造軽油は環境汚染につながる有害物質も排出。この燃料を搭載したトラックが道外に出ている可能性も高いことから、ディーゼル規制が強化された地域にとっても対岸の火事とは済まされない事態だ。
《石田真一》

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