景色が違う---72歳運転のクルマが線路に進入、衝突

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25日早朝、石川県七尾市内のJR七尾線で、積雪のために道路と勘違いして進入して身動きが取れなくなった軽乗用車に七尾発金沢行きの普通電車が衝突するという事故が起きた。このクルマを運転していた72歳の男性は直前に車外に脱出しており、無事だった。

石川県警・七尾署の調べによると、事故が起きたのは25日の午前6時10分ごろ。七尾市国分町付近のJR七尾線・徳田−七尾駅間を走行していた七尾発金沢行きの普通電車の運転士が、前方の線路上で停止している軽自動車を発見し、急ブレーキを掛けた。

しかし、ブレーキは間に合わず、電車とクルマは衝突。クルマは大破している。クルマを運転していた72歳の男性は衝突の直前に車外へ逃げ出すことに成功。割れたガラス片で顔の一部を切るなど軽傷を負ったのみで済んだ。

取り調べに対し、この男性は「積雪のためにレールが見えず、夜明け前でまだ暗かったために線路と並行する道路と間違えてしまった」と供述している。

男性は100mほど線路を走ったところで普段見慣れた景色と違っていたことで間違いに気づき、バックで踏切まで戻ろうとした。ところが70mほど走ったところで電車が接近していることに気づき、慌てて逃げ出したという。

《石田真一》

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