車上荒らし現場を見つかって刺殺---容疑者を逮捕

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千葉県警は21日、車上荒らし犯行の現場を目撃した住人を殺害したとして、特殊開錠用具所持禁止法違反で逮捕・起訴されている69歳の男を強盗殺人容疑で再逮捕した。

これまでは殺人について容疑を否認していたが、最近になって認める供述を始めた。

千葉県警・捜査1課、同・市原署の調べによると、この事件は2002年12月7日に発生している。同日の午前1時20分ごろ、市原市柳原付近にある民家で、この家に住む当時62歳の男性が刃物で刺されているのを隣に住む住民などが発見、警察に通報した。

男性が倒れていたのは敷地内にある駐車場だったが、この駐車場に止められた乗用車の助手席側のガラスはバールのようなもので破壊されており、被害に遭った男性が車上荒らしの現場を目撃し、犯人から刃物で刺された可能性が高まった。

男性は病院に搬送されたが、出血性ショックなどが原因で1時間後に死亡している。

県警では犯人の行方を追っていたが、当時は足取りなどが全くわからず、事件は迷宮入りするものかと思われた。

ところが昨年9月に千葉市中央区内の民家敷地内にバールやピッキングツールなどを持って潜んでいたとして、特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で逮捕された69歳の男が「以前、車上狙いの現場を目撃され、人を刺してしまった。相手が死んだと聞かされ、事件からそろそろ1年が経つので打ち明けたい」と犯行を認める供述を始めた。

警察では男の供述を受け、慎重に裏付け捜査を進めてきたが、犯行現場を目撃されたことで焦った男が、隠し持っていたナイフでとっさに刺してしまったということが最終的に確認された。

近くの沼に捨てたという凶器はまだ発見されていないが、以後の犯行でも男が脇差しを携帯していることが確認されており、男が犯行に関与した可能性は極めて高いとして、強盗殺人容疑で再逮捕した。

《石田真一》

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