規制緩和は現場に徹底されず? 誤って54人を摘発

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警視庁は14日、規制緩和によって夜間の駐車禁止規制が撤廃された港区内の区道など、4区間で道路標識の変更を忘れ、昨年2月から11月までの間に合計54人を誤って検挙し、反則金の支払いを命じていたことを明らかにした。

警視庁はミスがあった違反を取り消すとともに、支払われた反則金を返還する作業を開始した。

警視庁・交通部の調べによると、今回誤って違反の摘発がなされ、反則金の徴収が行われたのは、昨年2月に一部時間帯の駐停車禁止が全時間帯の駐車禁止に変更された品川区西五反田6丁目と7丁目の都道(全長200m)と、昨年6月に夜間の駐車禁止が解除された港区虎ノ門1丁目と2丁目にある区道3区間(合計で全長430m)。

この区間では、規制緩和と同時に標識の交換作業を行うはずだったが、そのまま交換することを忘れており、取り締まりを行う側の警察官にも変更内容の徹底が行われていなかった。

このため、規制緩和以前の規制内容で取り締まりが行われ、54人が違反者として摘発される事態となった。

警察では誤って摘発した54人に対して謝罪を行うとともに、東京都公安委員会に事態を報告。違反の点数を元に戻す措置と反則金の返還手続きを始めた。

交通部では「あってはならない事態が生じた。今後は同様のトラブルが発生しないよう、徹底したい」とコメントしている。

《石田真一》

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