騙す側も必死? おれおれ詐欺は出演者4人

自動車 社会 社会

7日、山形県八幡町に住む58歳の女性から「おれおれ詐欺に引っかかり、現金50万円を騙し取られたかもしれない」という通報が寄せられた。

女性の元には警察官、弁護士、女性の息子を名乗る男、そして被害者を名乗る男が相次いで電話を掛けてきたという。警察では、いわゆる「おれおれ詐欺事件」であると断定したが、手の込んだ犯行形態が出現したことに注意を呼びかけている。

山形県警・酒田署の調べによると、最初の電話が掛かってきたのは7日の午前10時ごろ。警察官を名乗る男から「息子さんが追突事故を起こし、相手の男性にケガを負わせた」という内容の電話が掛かってきた。

この際、警察官を名乗る男は「息子さんと話して」といって電話を代わったが、息子らしき男は泣きじゃくるのみで話ができず、直後に電話は切れた。

その30分後には被害者を名乗る男から「示談は弁護士に任せてあるから、弁護士からの電話の内容で判断してくれ」といった内容の電話が掛かってきた。そしてその直後、弁護士を名乗る男から「50万円で示談するということで決まった、現金の振込みをしてください」と要求があった。

この際、この弁護士を名乗る男は「時節柄、詐欺と間違われるかもしれないが、行員に止められても振り込んでください。今日中に着金しないと示談ができなくなる」と念を押された。

女性はすぐに銀行へ直行。関東地方にある金融機関の口座に振込みを行なおうとした。窓口の行員は「詐欺ではありませんよね?」と確認したが、女性は電話で聞いた男の話の通りだと納得。そのまま振り込み手続きを続行させた。

だが、午後1時過ぎになり、息子は事故を起こしていないことが発覚。警察に届け出るとともに、銀行にも連絡を取ったが、すでに現金は引き出された後だったという。

警察ではいわゆる「おれおれ詐欺事件」と断定したが、過去に起きた類似犯よりもストーリー性があり、手の込んでいることについては「騙す側もこれまでの手口では通用しなくなったため、あらゆる人間を出演させるなど手口を複雑化させた」と分析している。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集