21日6時55頃、東北自動車道上り浦和本線料金所にて、料金所職員がETCレーンを横切ろうとしたところを進入してきたトラックに引かれ、頭部などを打ちまもなく死亡した。埼玉県警ではトラック運転手を前方不注意による業務上過失傷害で現行逮捕した。
浦和料金所では18レーンの内、2レーンがETC専用レーンとして利用。そのうちの一つで発生した、制御バーが上がらないという障害を料金所職員が解決しにレーンを横断したところ、トラックに引かれた。
9月にも和歌山市の阪和自動車道の料金所で、同様の状況で、料金所職員がクルマにはねられ、死亡するという事故が発生している。
ETCレーンで制御バーが開かないという事故はけっこうな頻度で発生している。料金所としてはその障害を排除するのが使命だ。事故にあった職員はいち早く駆けつけようとしたのだろう。
しかし、料金所のレーンにはブースやETC機器など、ドライバーからの死角が多い。また、自動車専用道路には本来人が立ち入らないということがドライバーの心理にある。ETCレーンを職員が横断する場合は、たとえば2人体制で行くなどの対策が今後は必要と思われる。
もちろんドライバーも、自分が通過しようとするレーンに隣接したレーンに障害が起きている場合は、自分の通るレーンにも何らかの動きがあるということを肝に銘じながら、慎重に通過しよう。