18日午前、埼玉県さいたま市中央区内の市道で、前方の確認をしないまま右折しようとしたクルマがハンドル操作を誤り、歩道上を暴走して登校途中の女子高校生10人を次々にはねるという事故が起きた。
足の骨などを折った3人が重傷、7人が軽傷を負った。警察ではこのクルマを運転していた21歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
埼玉県警・浦和署の調べによると、事故が起きたのは18日の午前8時15分ごろだという。さいたま市中央区本町東2丁目付近の市道交差点で、右折をしようとしたクルマがそのまま斜め方向に進み、道路左側の歩道に乗り上げ、歩道上を暴走した。
事故当時、この歩道には近くの高校に登校途中の生徒が歩いていたが、クルマが暴走していることに気づかずに逃げそこなった女子生徒をなぎ倒すようにして突進。10人が次々にはねられた。
この事故でいずれも高校1年生の3人が骨折や全身打撲で重傷。他の7人が全治2週間程度の軽傷を負った。
警察ではクルマを運転していた21歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕したが、この男は取り調べに対して「右折しようとしたら前方が渋滞していた。そのままだと最後尾のクルマに追突しそうになり、急ハンドルを切ったら歩道に乗り上げてしまった。段差を乗り越えた際にアクセルを踏んでしまい、止まらなくなった」と供述している。
警察ではこの男が前方の道路状況を確認にせず、減速しないまま強引に右折しようとしたことが事故の原因とみている。
現場となった歩道はJR与野本町駅の西口から150m付近のところにあり、事故当時は登校する生徒で歩道が埋め尽くされるような状態だったという。