日産自動車は、今年度に計画していた自社株取得分を、11日までに上限まで全て買い付けたと発表した。自社株買いの上限枠を半年間で買い付けるのは異例で、日産の株価が低迷しているため、底上げする目的だったと見られる。
日産は今年6月に開いた株主総会で、7500万株、買い付け総額1000億円を上限に自社株を買い付けることを決議していた。
自社株の買い付けは、株式需給を引き締め、株価が値上がりするため、投資家やストックオプションを保有する日産の経営陣にはメリットがある。日産の株価は9月に1455円の高値をつけた後、伸び悩みが続いていた。
日産では、自社株買いを決議してから約半年後の11日までに、上限の7500万株を買い付けた。買い付けにかかった費用は922億円。