万引き男、店員をボンネットに乗せ逃走

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8日夜、愛知県名古屋市内で、万引き犯の逃走を阻止しようとした店員が、犯人の運転するクルマのボンネットにしがみついたまま2.5kmを走行するという事件が起きた。

犯人の男は店員に催涙スプレーを吹きつけ、この店員を路上に振り落としてさらに逃走した。警察では事後強盗容疑でこの男の行方を追っている。

愛知県警・北署の調べによると、事件が起きたのは8日の午後7時ごろ。名古屋市北区安井4丁目付近にある自動車用品販売店で、店の出入り口に設置されている盗難防止警報装置が鳴動していることに27歳の男性店員が気づいた。

店員は直前に店を出て駐車場に向かった男を追いかけたが、男はクルマに乗り込むとそのままドアをロックし、クルマを急発進させようとした。店員はこのクルマのワイパー付近にしがみついたが、男は数度に渡って蛇行運転を繰り返し、この店員を振り落とそうとした。

しかし、店員がボンネットの上に完全に乗り上げ、落ちることはないと悟るとクルマを止め、窓を開けて「わかった、観念する」と言った。

この言葉を受けて店員がボンネットから降りると、男は隠し持っていた催涙スプレーのようなものを男に向かって噴射し、そのまま逃走した。店員は素早く避けたため、スプレーの直撃だけは免れている。

その後の調べで、店内のオーディオ売り場からDVDプレーヤー1台が無くなっていることが発覚。男はDVDプレーヤーを持ち出して逃走した可能性が強まった。

警察では事後強盗の容疑で逃げた男の行方を追っている。男は20歳代後半から30歳代前半で、がっちりした体型。身長は170cmほどあったという。

《石田真一》

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