北海道警は19日、1968年に運転免許証が失効した以後、35年間も無免許運転を続けてきた72歳の男を道路交通法違反(無免許運転)の容疑で逮捕した。これまでにも同容疑で4回の送検歴があるが、再三の指示を無視して免許の再取得は行わなかったらしい。
北海道警・小樽署の調べによると、この男は19日の午後1時45分ごろ、小樽市築港1丁目付近の国道5号線でシートベルト非着用の状態でクルマを運転しているところを同署員が発見。停止を命じた上で免許証の提示を求めた。
ところが男は「免許は無い」と回答。署員が調べたところ、男の取得した免許証は1968年5月に違反累積などで失効。以後の35年6カ月の間、無免許状態でクルマの運転を継続していた。
しかもこの間にも少なくとも4回の無免許運転摘発歴があり、書類送検も4回行われていたことがわかった。警察ではその度に免許を取り直すように指導したようだが、男がそれを聞きいれることは無かったらしい。
警察では「今回もシートベルト非着用という軽微な違反で摘発されているが、遵法意識に欠けるからこそ違反を繰り返しているのは間違いない」とカンカン。35年間の無免許運転はあまりに悪質として、送検も視野に入れて男から事情を聞いていくとしている。