日産ディーゼル工業が20日発表した、2003年9月中間期連結決算は、売上高、営業利益、経常利益が、連結決算の公表以来、3期ぶりに増加した。ディーゼル排ガス規制による代替需要で、国内の販売台数が伸びた。ただ、特別損失の計上により、当期損益は、97億円の赤字だった。
売上高は前の年の同じ時期にくらべ、22.7%増の2260億円となった。国内売上が同26%増の1514億円、日産向けが同16.6%増の436億円、海外売上が同16.5%増の310億円だった。国内販売台数が、前年同期にくらべ59.8%増の1万1700台と大きく伸びた。営業利益は前年同期にくらべ約3倍の114億円、経常利益は同約3倍の48億円だった。
ただ、国内販売会社における貸倒れ引当て金81億円や、製品保証引当て金34億円など特別損失を計上したため、当期純損益は、97億円の損失と、前年同期にくらべ、赤字幅が51億円拡大した。