いすゞ自動車の当麻茂樹副社長は、20日の中間決算発表の会見で、復配の見通しについて「そのタイミングでないし、まだ計画を立てる段階ではない」と述べた。
当麻副社長は「本業の収益で累積損失を解消したいが、いかんせん(累損が)大きい」と指摘、来期以降の課題となる見通しを示した。
同社単体の累損は9月末時点で1024億円にのぼっており、期間損益の充当による一掃には相当の時間を要す規模となっている。このため、増資などによる資本増強策も「検討している」(当麻副社長)という。
ただ、当麻副社長は提携先のGM(ゼネラルモーターズ)の支援による資本増強策については「全く考えていないし、期待もしていない」と明言、今年3月に減資による資本支援を仰いだGMへの追加支援要請は行えないとの方針を述べた。