トヨタの『クラウン・コンセプト』は“クラウンらしさ”を従来の2/3に減らした……と、明かすのはグローバルデザイン統括部の御園秀一部長(10月25日、シンポジウム『叫べデザイン! 吼えろニッポン!』:日本自動車工業会、自動車技術会・共催)。
「クラウンはこれまで4年ごとにモデルチェンジしていますが、ユーザーの平均年齢もそのたびにきちんと4歳づつ上昇してきています。このままでは数年後にクラウン・ユーザーはいなくなってしまいます」と御園部長。
「社内でデザインについて“クラウン記号”というものを定めてあり、これは例えばCピラーにクラウンエンブレムがつく、といった細かい具体的な要素です。クラウン・コンセプトではこの要素の数を従来の2/3ていどに減らして、ユーザーの若返りをねらいしました」