日産自動車は、本社で経営計画の日産180の進捗状況を発表、2003年上期決算で、過去最高となる11.3%の連結営業利益率を達成、連結営業利益が前年同期比15.2%増の4011億円となる見込みを示した。
2003年上期は、連結ベースで、売上高が同8.2%増の3兆5600億円、営業利益が同15.2%増の4011億円となる見込み。売上高、営業利益ともに過去最高。これは北米、日本、欧州での販売台数が増加したのに加え、コスト削減による効果が現れた。上期のグローバルでの販売台数は同5.9%増の146万7000台だった。
当期純利益は同17.4%減の2377億円。これは前年同期に村山工場跡地の売却益を特別利益に計上したことや法人税が増えたのが主因。
為替は円高ドル安となったものの、ユーロとポンドが有利なレートで推移、相殺されたため、為替変動が業績に与えた影響はほとんど無かった。 通期の見通しは、円ドルレートについて期初予想の1ドル120円から110円に見直す。しかし、売上高7兆4500億円、営業利益8200億円、経常利益7810億円、当期純利益4950億円の当初見込みは据え置く。