カーメーカーが、テレビのCMに巨額の資金を投じるのは金の無駄、と結論づけられそうな調査結果が、アメリカの調査会社キャップ・ジェミニ・アーンスト&ヤング社によってまとめられた。
ディーラーの76%、カーメーカーの57%が、TVCMは消費者にアピールするのに有効と考えているのに対し、わずか18%の消費者しか、TVCMを重要視していないというのだ。
同調査は、米欧の7カ国3500人の消費者、300人のディーラー関係者、44メーカーの本社にインタビューを実施した結果をまとめたもの。同レポートは、同社のサイト(http://www.cgey.com/)からpdfファイルがダウンロードできる。
消費者、ディーラー、メーカーともに、有効であるとした方法は、1位が口頭によるセールス、2位がディーラーからのダイレクトメール、3位がカーメーカーからのダイレクトメールだった。同社では、TVCMによるマスセールスの時代は終わり、今後は、BTO(Build-to-Order=注文生産方式)に、シフトしていくのではないかと結論づけている。