ジャック・ビルヌーブの突然の辞退によって、2003年最終戦に出場することが決定した佐藤琢磨が、その驚きと喜びを語った。「ちょっとびっくりしていますが、いいレースをする自信はあります」
「こうなるとは予想もしていなかったので、日本の皆さんの前でB・A・Rからのデビューを飾れる喜びを、どんな風に表現したらいいのかわかりません。」
突然の交代劇についてデビッド・リチャーズ代表は、「我々のシーズンはドラマチックな形で幕を閉じることになりました。こうなると予想していたわけではありませんが、今回のような状況でドライバー自身がベストを発揮できないと判断したときには、その意見を尊重すべきでしょう」とコメント。
「2004年は琢磨と戦うと決めたのですから、今週末も彼がチームに貢献してくれると信じていますし、琢磨自身がよく知っているサーキットでデビュー戦を迎えられることをとても喜んでいます。今はチャンピオンシップ5位を死守するために、持てる力のすべてを投入するつもりです」
鈴鹿は琢磨にとってホームグランプリというだけでなく、レーシングスクール時代から慣れ親しんだサーキット。デビューイヤーとなった昨年は見事な走りで5位入賞を果たしているだけに、期待が集まる。