警察と強盗が知恵くらべ……なぜクルマを盗んだ?

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富山県警は8日、今月2日に石川県金沢市内の民家で発生した強盗事件の際、犯人グルーフが現金や貴金属類などと一緒に強奪し、逃走の足に利用したと見られる国産高級車を小杉町内の北陸自動車道・呉羽パーキングエリアで発見したことを明らかにした。犯行当日に別の場所で盗まれたナンバープレートに交換した状態で放置されていたという。

富山県警・高速隊の調べによると、発端となったのは「パーキングエリアに国産高級車が放置されている」という日本道路公団からの通報だった。警察がナンバー照会を行ったところ、ナンバーは10月2日に石川県津幡町内の民家敷地内に駐車されていたクルマから盗まれていたことがわかった。

車体は同日に金沢市内で発生した強盗事件の際、犯人グループが襲撃していた民家から強奪したものと判明。犯人グループの遺留品が残されている可能性が高いとして警察が押収した。

強盗事件は今月2日の未明に金沢市で発生している。中国人とみられる5〜6人の男が民家に侵入し、60歳の男性を粘着テープで縛り上げた後、現金と貴金属類を合わせて250万円相当を奪った。

さらには「逃げるのに使うからクルマもよこせ」と言い、駐車場に置いてあったクルマを奪ってそのの逃走した。石川県警では緊急配備を行ったがクルマは発見できず、それを使ったと推測される犯人の行方もわからないままだった。

盗まれたクルマが別のナンバープレートを装着した状態で発見されていることから、警察では犯人グループが逃走のために盗難車であることを隠蔽しようとした可能性や、別の場所まで持ち去って転売しようとした可能性、さらには盗まれたクルマを使っていると見せかけ、実際には別のクルマで逃走していた可能性の3本を柱にし、犯人グループが富山県内に潜伏していることも視野に入れて捜査を続けていくとしている。

《石田真一》

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