富士通テンは7日、中国・天津市に、カーナビ、カーオーディオなどのエレクトロニクス製品を販売する100%出資の子会社「富士通天国際貿易(天津)有限公司」を9月12日付けで設立した、と発表した。また、11月には、100%出資の設計会社「富士通天研究開発(天津)有限公司」(仮称)を設立する。
現地販売会社では、2004年1月から中国国内の市販市場向けに、カーナビを販売する計画で、2007年に市販カーナビ市場で20%のシェア獲得をめざす。日本で販売している、オーディオ、ビジュアル、ナビの一体型機種「AVN」をベースにした製品を、まず発売する。設計会社では、中国市場に適したデザイン・機能の製品開発を行うとともに、現地製部品を使った製品の設計を行い、部品の現地調達率拡大をはかる。
同社は、天津市に生産拠点「天津富士通天電子有限公司」を持ち、カーオーディオを生産し日本に輸出している。また現地進出の自動車メーカーに販売している。現地販売会社を設立したことで、中国国内でのマーケティング・営業・サービス力を強化する。これにより,07年には、中国のカーAV機器市場で10%のシェア獲得をねらう。