日産ディーゼル工業は、財務体質の抜本的改善対策を策定するとともに、今期の業績予想を下方修正した。国内トラック需要が好調に推移しているものの、財務リストラに伴って特別損失を計上するため。
今回発表した業績の修正によると2004年3月期の連結中間決算で、売上高は当初見込みよりも6.8%増となる2350億円、経常利益が当初予想よりも22.2%減となる35億円となり、当期損益が5億円の黒字を見込んでいたが、100億円の赤字に転落する見通し。
2004年3月通期での連結見通しも売上高は予想よりも9.5%増の4600億円、経常利益が18.8%増の95億円となるものの、当期損益は20億円の黒字見通しから、440億円の赤字に転落する見通し。これは、財務リストラに伴って固定資産売却損や貸し倒れ引当金の積み増し、群馬工場の減損損失などを計上したため。
ただ、日産ディーゼルでは、今回の財務体質の抜本改善で、2005年3月期中には復配する方針。