日産ディーゼル工業は、将来の経営環境の変化に備えるため、財務構造の抜本的改革と中長期の安定的事業基盤確立を目指した「04-08新長期経営計画」を策定して発表した。
経営計画によると、みずほコーポレート銀行、りそな銀行など、主力金融機関が持つ日産ディーゼルの負債900億円と日産自動車が持つに日産ディーゼルの負債160億円をデッド・エクイティ・スワップ(債務の株式化)で優先株に転換し、資本を増強するのが柱。
日産ディーゼルは、自己資本比率が0.7%と債務超過寸前だった。今回の財務体質改善のスキームで、自己資本比率を2005年3月期で15%以上に引き上げる。
今後、日産とともに筆頭株主のルノーも出資分の半分を減資することで調整している。