飲酒運転が重大な社会問題であるのはアメリカも同じ。そこで、飲酒運転をくり返すドライバーに対し、まさに「究極」とも言える対処法を提案している判事がいる。
この判事は、フロリダ州エスカンビア郡の地方裁判官、ウィリアム・ホワイト氏。エスカンビアはペンサコーラのような大都市を含む地域だ。ホワイト氏が飲酒運転ドライバーに対して命じたのは、「私の運転に御意見ください」という言葉と、無料通話番号、さらに「判事が知りたがっています!」と書かれたステッカーを車に貼る、というもの。
この、御意見ステッカーは、運送会社のフレイトトレイラーなど商業用車にはよく見られるもの。雇用者がドライバーがきちんと安全を守っているかをチェックするために導入されたシステムだ。
ホワイト判事は、今回の命令について、「社会の中にモニターシステムを作るだけではなく、こうした厳しい措置が飲酒運転抑制となることを願っている」と説明した。
現在この判決を言い渡されているのは4人で、いずれもステッカー代として50ドルを別途請求されている。今後この命令の是非をめぐって争われるのは確実だが、この「見せしめ」罰則、意外に効果大かもしれない。