【イクリプス『AVN9903HD』】会田肇が解説2……速い、スムーズ!

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二つの顔を持った、まったく新しいスタイルとして登場したイクリプス『AVN9903HD』。そのユニークなスタイルはもちろんだが、それ以上に驚かされたのが処理能力の高さだ。今回のモデルには、新たにナビエンジンとして「SH-4R」と呼ばれる新しいCPUが用いられている。

これはカーナビでよく用いられる「SH-4」の最新バージョンで、これと最新鋭の描画用チップを組み合わせることでかつてない処理能力を実現しているのだ。その実力は、たとえば東京−大阪間の5ルート探索を2.8秒以下で、半径1kmの画面スクロールを0.8秒以下で終わらすことができるほどだという。

また、本機にはIKONOSによる衛星画像を使った地図表示機能を備えられているが、この時の描画ももちろん、スケールチェンジを行ってもきわめてスムーズに表示するようになったのだ。

とくにメニューを操作して地図表示に切り替わる際も、画面がパッといきなりではなく、フワッと画面のオーバーラップがかかったかのように切り替わる。画面の切り替わりにも気を遣ったあたりは、処理能力の余裕すら感じさせるものだ。

それと本機には3Dジャイロが搭載されたが、それと共に地図データとして収録されたのが全国88カ所の地下/立体駐車場の地図データである。その地図は東京都内であれば、東銀座駐車場や西銀座駐車場、銀座7丁目駐車場など。ほかに新宿や渋谷、東京駅周辺などの代表的な駐車場が対象になるという。

基本的には各種設定でこの表示を「する」としておけば、その駐車場に入ると同時に自動的に駐車場マップに切り替わる仕組みだ。こうした対応はこれまでパイオニアがサイバーナビで行ってきたが、それに続く搭載となる。

AVN9903HDの仕様で残念に思えたのが「Pic-CLIP」と呼ばれる画像取り込み機能。これは好みの画像を壁紙として取り込める機能で、本機では「ボタン消」を用意するなどして設定した壁紙を充分に楽しめるものとしている。しかし、これはあらかじめPCなどで指定のフォルダを作り、そのサイズも決められているなど、何かと煩わしい面を持つ。

これだけデジカメが普及してきている今、タテ/ヨコ比率の問題があるにせよ、せめてVGAサイズ(640×480)ぐらいはそのまま取り込めるような仕様として欲しかった。

3Dジャイロや高い処理能力は、実際の試乗が今からとても楽しみ。試乗が終了次第、このコーナーでお伝えしたいと思う。

《会田肇》

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