車上荒らし犯に発砲、容疑者が意識不明

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10日午後、奈良県大和郡山市内の国道24号線で、車上荒らし容疑者の乗ったクルマが、これを追跡中の警察官に向かって突進する素振りを見せたため、警官3人がこのクルマに向かって拳銃8発を発射した。

容疑者のうち1人が銃弾を首に2発受け、意識不明の重体となっている。

奈良県警・自動車警ら隊、同・機動捜査隊によると、事件が起きたのは10日の午後5時20分ごろだという。

橿原市内で起きた車上荒らし事件の容疑者とみられる男2人が乗ったクルマを橿原署員が発見。自動車警ら隊と機動捜査隊の応援を受ける形で追跡を開始した。容疑車両はパトカー24台に追われ逃走。その途中で一般車両と数度の接触事故も起こした。

午後6時40分ごろ、発見現場から20kmあまり離れた大和郡山市下三橋町付近の国道24号線でパトカーに行く手を阻まれ停止。橿原署の45歳巡査部長、自動車警ら隊の26歳巡査長ら3人がクルマを取り囲み、警棒で窓を叩くなどして投降を呼びかけた。

しかし、このクルマが警官らに向かって急発進する素振りを見せ、捜査車両に向かって衝突させるなどの行為を確認したため、3人は拳銃を使用。運転席周辺に合計8発を撃ち込んだ。

この結果、運転席の男の首に1発、助手席にいた男の首に2発が命中。2人は病院に収容されたが、助手席の男が意識不明の状態となっている。

奈良県警では「捜査員に危険が及んでおり、拳銃の使用は適切と考えるが、重傷者を出してしまった。発砲の経緯については今後も調べを進めていく」とコメントしている。

《石田真一》

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