福島県警、制限速度を見直し

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福島県警は4日、県内の45区間に残る最高速度20km/h制限の規制を今年度中に全て廃止するという方針を示した。また、道路整備などによって幅員が拡張したものの、30km/h制限のままで変更されずに残っていた区間は順次40km/h制限に引き上げるなど、制限速度に関する規制を緩和していく方針を明らかにした。

これは福島県警の交通規制課が明らかにしたもの。市街地に最高速度20km/h制限が残る道路は郡山、猪苗代、会津若松、原町の各署管内で合わせて45区間存在する。総延長は約15kmだが、今回は規制緩和の一環としてこの区間における20km/h制限を廃止することになった。

これらの道は幅員が狭く、物理的にそれ以上の速度で走ることが難しいなどの条件がある。同課では福島県公安委員会とも協議し、こうした道路では制限速度を設定せず、ドライバーの自主性に一任することにした。

また、従来から30km/h制限となっていたものの、道路拡張などによって走行条件が良くなり、路側帯の設置なども完了して歩車分離ができるようになった93区間(総延長約90km)については40km/h制限に格上げする。

さらには現在40km/h制限となっている294区間(同約249km)では規制そのものを撤廃。60km/hまでの速度を容認するなどして、実際の交通状況に合わせるとしている。

同課では「意味をなさなくなった道路標識を並べすぎても、真に必要な情報はどれなのかわからなくなる。現行の速度規制は未舗装だった時代に設定されたものもあり、主要な県道では実際の速度と大きく解離することもあった」と、規制見直しの理由を説明している。

《石田真一》

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