勤務開始直後から酎ハイ---青森のタクシー飲酒運転

自動車 社会 社会

青森県警は1日、飲酒運転が原因の当て逃げ事故を起こしたとして8月29日に道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕された39歳のタクシー運転手の男が口臭防止スプレーなどを使用し、飲酒の発覚を免れようとしていた可能性が高いことを明らかにした。

酒に酔った状態で客を乗せており、警察ではこの運転手が恒常的に飲酒運転を行っていた可能性が高いとして余罪を追及していく方針。

青森県警・青森署の調べによると、この男は8月29日の午後、青森市野内付近の県道交差点を右折しようとした際、直進中の軽自動車の側面に衝突する事故を起こしたが、そのまま現場から逃走した疑いが持たれている。

男は事故から約6時間後の午後8時すぎ、飲酒運転の状態で営業所に戻ってきたところを道交法違反の現行犯で逮捕されたが、後の調べで午前7時の勤務開始後に酎ハイを飲み、事故当時は「酔っている」と自分自身で認識できるような状態だったこともわかった。

さらに事故後の午後3時すぎには一旦自宅に戻り、事故を起こしたことに嫌気を感じ、うさ晴らしをするために焼酎を飲んだが、口臭防止スプレーなどを使ってから乗務に復帰。

直後に観光客を乗せるなどして、青森市内で事故後も営業していた。男が使っていた車両の前部は事故のために損傷してたが、乗客がそれに気づくことはなかったようだ。

この男が勤務するタクシー会社では、昨年2月に乗務前のアルコール検知を義務づけていたが、それを行う管理者、乗務員双方の怠慢によって徐々に形骸化されてしまった。男は今年6月にこの会社に入社しており、その頃にはすでに検知が実施されていなかったものとみられる。

男は「飲酒運転は今回が初めてではない」というニュアンスの供述も行っているとされており、警察ではいつ頃から飲酒運転を始めていたのかについても調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース