8月31日夜、滋賀県八日市市内の名神高速道路下り線で、タイヤをバーストさせたことでコントロールを失った7人乗りのミニバンが中央分離帯に激突し、このうち運転席と助手席以外のシートに座っていた5人が車外に投げ出され、死傷するという事故が起きた。警察ではシートベルトをしていなかった乗員が投げ出されたものとみている。
滋賀県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは8月31日の午後9時ごろだったという。滋賀県八日市市内の名神高速道路下り線・八日市インターチェンジ付近で、31歳の男性が運転するミニバンが道路左側のガードレールに接触。その反動で中央分離帯に激突し、本線上でスピンした。
この事故で7人の乗員のうち、シートベルトを装着しない状態で座っていたとみられる2列目座席の2人、後部座席の3人が車外に投げ出され、うち1人は対向車線側に飛び込み、さらにクルマにはねられて死亡。1人は全身を強く打って意識不明の重体、残る3人も重軽傷を負った。被害がひどかった2人は共に最後部の座席に座っていたとみられる。
警察では運転していた男性から事情を聞いているが、取り調べに対しては「クルマのコントロールが急に効かなくなった」と話しているという。クルマの後輪はバーストしており、これが原因で事故を起こしたものとみている。
シートベルトを装着していた前席の2人がほぼ無傷の状態であったことから、警察では「後部座席でもシートベルを」と注意喚起している。