名古屋鉄道は29日、今年6月に明らかになった路線バス運転手の無免許運転隠蔽事件以後に行った社内調査で、新たに6人の運転手が免許証の更新を忘れたまま、無免許状態で乗務していたことを明らかにした。
このうち2人は免許証が失効していることを承知で乗務を続けるなど、かなり悪質だったとしている。
これは同社が29日に会見を開くなどして明らかにした。今年6月に発覚し、役員も含めて8人の逮捕者を出した無免許運転の隠蔽事件以後、同社では自動車事業本部に所属するバス運転手約1200人を対象として免許証の更新履歴を再確認した。
この結果、合計6人が免許証を失効させたまま乗務を続けていたことが判明した。うち4人は失効したことを忘れたまま乗務に就いており、失効を確認した段階で乗務から外された。
しかし、残る2人は免許証が失効していることを承知で続けており、確信犯的な行動が確認されたという。
6人とも発覚前には運行管理者に対して免許証の有効期限を伝えておらず、これによって発覚が遅れたという側面もあるようだ。
現在では6人とも免許証を再取得しているが、同社では同日までに愛知県警に対して事態を報告。今後は徹底した管理をすることで再発を防止したいとしている。