焼酎を水に偽装---JRバス飲酒運転

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静岡県警は22日、路線高速バスを飲酒運転したことで現行犯逮捕されたジェイアールバス関東・宇都宮支店に所属する32歳の運転手が乗客を乗せた後の飲酒について、これまで否定していた供述を一転、飲酒を継続していたことを認めてる供述を行いだしたことを明らかにした。

これまでの取り調べでこの運転手は「乗務の前日、宿舎で飲んだ」と当初発言していた。その後には「東京支店から東京駅までの回送中、缶の酎ハイを飲んだ」とこれを一転。乗務開始後に酒を飲んでいたとする供述を行っていた。

だが、警察では運転席近くから見つかった麦茶のペットボトルからアルコール分を検出したことや、ミネラルウォーターのペットボトルに残留していた液体も水ではなく、アルコール度数が25度の焼酎だったことを突き止め、この事実を運転手に示していた。

この結果、運転手はミネラルウォーターのペットボトルに焼酎を移し変え、水として持ち運んでいたことや、ペットボトルの麦茶で焼酎を割り、それを乗客を乗せた以後の運転中に飲んでいたことなどを大筋で認めた。また、アルコール臭を隠蔽するため、ガムを持っていたこともわかった。

警察ではこの運転手が以前から同様の手口で乗務中の飲酒を続けていた可能性が高いとみて、今後は余罪についても追及を続けていく方針だ。

《石田真一》

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