対策は間に合わず…。工事交通規制の警備員が即死

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7日早朝、栃木県高根沢町内の県道で、電気工事のための交通規制の準備を進めていた警備員2人が乗用車にはねられて死亡するという事故が起きた。乗用車もクレーン車の後部に激突し、運転していた24歳の女性が重傷を負っている。

警察では女性が前方不注意状態のまま進行していたか、居眠り運転の可能性もあるとして、女性の回復を待って業務上過失致死事件として捜査を行う方針。

栃木県警・氏家署の調べによると、事故が起きたのは7日の午前5時10分ごろだという。高根沢町花岡の県道で、電気工事のために行う交通規制の準備を行っていた警備員2人が、後方から走ってきた乗用車にはねられた。

警備員は数メートル跳ね飛ばされる形となり、2人とも頭を強く打って即死。2人をはねた乗用車は前方の大型クレーン車に激突し、運転していた24歳の女性はフロントガラスに頭を強打するなどして重体となっている。

現場は片側2車線の見通しの良い道路。2人の警備員は路肩に止めたクレーン車が第1レーンにはみ出しているため、これを避けるように車線変更を促す三角コーンの設置を行っていた。当時はこの2人以外にも8人の作業員が現場にいたが、クレーン車の前方で準備作業を行っていたために難を逃れている。

現場にブレーキ痕が無く、クルマは2人をはねた後も減速していないことから、警察では前方不注意か居眠り運転の可能性が高いと見ている。

女性のクルマの運転席側シートベルトは拘束力を弱める金具が装着されていたとみられ、シートベルトとしての機能を果たしていなかったらしい。

《石田真一》

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