日本道路公団(JH)の会見には、珍しく藤井治芳総裁が出席し、これまでの経緯などを自ら説明した。
ただ「人心一新して新たなスタートを切るべきでは?」と辞任の考えを聞いた報道陣に対し、「私は政府機関の一つをお預かりしている身で、与えられた期間は精一杯仕事をする」、「(人事については)命令権限を持っている国交省が決めること」などとし、自分から辞任する考えのないことを強調した。
民営化委でも「例によってダラダラと…」(猪瀬直樹委員)と、おなじみの“藤井節”は相変わらずで、会見の最中、記者から「簡潔にお願いしたい」、「質問に答えていない」と声が飛んだほど。会見当初は笑顔を浮かべて着席した藤井総裁だったが、報道陣の集中砲火に最後はイライラした表情を抑えきれない様子だった。