小学校教諭が10年間も無免許運転

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宮城県警は14日、塩釜市内の小学校に勤務する33歳の男性教諭を道路交通法違反(無免許運転)容疑で書類送検していたことを明らかにした。この教諭は1993年に免許を失効させた以後も恒常的に運転を続けていたとみられる。教諭から摘発の報告を受けた宮城県教育委員会も何らかの懲戒処分を実施する方向で検討している。

宮城県警・塩釜署の調べによると、この教諭は今年5月12日午前、勤務先の小学校に向かっている際、同署が実施していた交通指導取り締まり検問で無免許運転の摘発を受けた。その後の調べでこの教諭は1993年に運転免許証の更新を怠ったまま失効させたことが判明。その後も通勤などで恒常的にクルマを使用していたこともわかった。

失効させた免許証は1995年に車上荒らしの被害にあった際、それが入ったセカンドバッグごと薄まれており、手元には残っていなかった。調べに対してこの教諭は「仕事が忙しくて更新に行けなかった」と供述しているが、警察では10年間に及ぶ無免許運転はあまりに悪質と判断。道交法違反容疑で同日までに書類送検を行っている。

教諭は検挙された直後、勤務する学校の校長を通じて県教委に事態を報告。県教委も今回の事態を重く見ており、交通違反の処分が決定次第、この教諭に何らかの懲戒処分を命じる方向で検討を始めている。

教職員の飲酒運転摘発は後を絶たないが、10年間にも及ぶ無免許運転で摘発された例は珍しいという。教職員の資質向上を目標に掲げる宮城県教委だが、まずは社会的ルールの徹底から。

《石田真一》

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