は7日、福井県運転者教育センターで発行した国際運転免許証の中に、福井県公安委員会の委員長名義のサインが入っていないものを誤って33枚発行していたことを明らかにした。サインが無くとも効力に影響は無いが、交換を進めていくとしている。
これは福井県警の運転免許課が明らかにしたもの。同課によると誤発行されたのは今年6月6日から26日までの間に交付された33人分の国際運転免許証。免許証の用紙には県公安委員会委員長のサインと印鑑があらかじめ印刷されており、通常はこれに申請者の名前などを書き込んで使うことになる。
誤発行された用紙には委員長のサインと印鑑が入っていなかったが、これは委員長が交代した際の短期間に使うもので、発行する際に委員長のサインと印鑑をプリントする仕組みになっている。本来は交代時に使用するが、用紙を補充した際に職員が倉庫から誤って無記名のものを取り出してしまったようだ。
誤発行に気づいたのは27日の午後で、担当していた職員が別の県が発行した免許証と比べた際、自県のものにサインが入れられていないことを確認し、この段階でミスがわかった。
運転免許課では誤発行した33人に連絡を取り、正規の用紙で発行した新しい免許証を引き渡すと連絡。これまでに27人分を交換したという。しかし、このうちの14人はすでに海外に出国し、誤発行された免許証とは知らずに使っていたが、問題は生じなかった。
国際運転免許証には発行者のサインを入れることが形式上決められており、国際的なルールとなっている。このため、サインが入っていない免許証を使用した場合、国によっては形式の不備を指摘され、無効とみなされる場合もある。この際も大使館などへ連絡を取り、実効の裏書を求めれば使えるようになる。