76歳運転の原付バイクを避けようとして…。名鉄バスが正面衝突

自動車 社会 社会

1日午前、愛知県豊田市内の県道で76歳の男性が運転する原付バイクが後続を走っていた路線バスの前方へ急に飛び出して接触。転倒して路上に投げ出された男性を避けようとしたバスが対向車線側へ逸脱して別の乗用車と正面衝突するという事故が起きた。この事故でバイクの男性は死亡したが、バスの乗員乗客にケガは無かった。

愛知県警・豊田署の調べによると、事故が起きたのは1日の午前11時15分ごろだという。豊田市小坂町9丁目付近の県道を走行していた76歳の男性が運転する原付バイクが道路左側の縁石に接触、弾みで道路中央に飛び出した。

男性は後続を走っていた名鉄バスの路線バスと接触し、直後に転倒して道路上を滑走した。バスを運転していた46歳の運転手は路上に倒れた男性を避けようと対向車線側に逸脱したが、今度は別のクルマと正面衝突事故を起こした。この事故で原付バイクの男性は頭を強く打って死亡。バスの乗員乗客6名と、乗用車を運転していた37歳の女性にケガは無かった。

警察ではバスの運転手から事情を聞いているが、運転手は取り調べに対して「原付バイクがふらふらとした挙動で走っているので危険だと思い、車間をとるようにしていた。直後に縁石と接触して中央側に飛んできた。避けようとしたが間に合わずバンパーが接触し、その後に転倒した。下敷きにする危険があったため、センターラインを超えたら別のクルマとの事故を起こしてしまった」と供述しているという。

現場は緩い右カーブで、当時はかなりの量の雨が降っていた。警察では業務上過失致死での検挙も視野に入れ、この運転手から引き続き事情を聞く方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース