日産自動車が新型『プレサージュ』に採用したプラットフォームは、日産社内で「FF-L」と呼ぶ上級FF車専用のタイプ。国内向けモデルでは、今年2月に発売した上級セダン『ティアナ』とも同じで、米国生産車も含めると6モデルがこのプラットフォームとなった。グローバルベースでは年65万台に及ぶ日産の最量販プラットホームとなる。
FF-Lは、国内向け2モデルのほか、米国市場を中心としている『アルティマ』『マキシマ』のセダン、さらにSUVの『ムラーノ』、ミ二バン『クエスト』にも採用されている。
日産は、経営再建過程でプラットフォームの集約によるコスト削減策に乗り出していたが、FF-LはFF車の基幹プラットフォームと位置づけられている。最近では、プラットフォームは同一でも、車種によりホイールベースなどを微妙にアレンジできる開発技術も確立されている。プレサージュは、FF-Lファミリーの一員として、コスト競争力にも磨きがかかったということになる。