19日未明、千葉県市川市で歩道橋から転落した男性を乗用車2台が次々にはねるという事故が起きた。男性は全身打撲や内臓破裂などが原因で死亡しており、警察では2台目に男性をはねたクルマのドライバーは逮捕したが、最初にはねたクルマは現場から逃走しており、警察が行方を追っている。
千葉県警・行徳署の調べによると、事故が起きたのは19日の午前1時30分ごろだという。市川市塩浜の市道で、路上に倒れこんでいた男性を2台のクルマが相次いではねた。
2台目のクルマは男性をひいたことに気づき、現場で停止したが、最初にはねたとみられるクルマはそのまま現場から逃走した。警察では2台目のクルマを運転していた22歳の男を業務上過失致死の現行犯で逮捕し、逃走した1台目のクルマの行方を追っている。
事故によって死亡した男性は50歳前後で、紺のポロシャツと作業ズボン姿だったが、身元を示すような書類は持っておらず、警察では身元の判明にも全力を挙げている。男性は現場の上にかかる歩道橋から約5m下の地面に落下したとみられているが、目撃者が誰もいないため定かではないという。
ただし、遺体にはクルマにはねられた際や、落下の際に生じたとは思えない傷も残されていることから、警察では男性を司法解剖して正確な死因を調べると共に、事件・事故、自殺の三方向の可能性で調べを進めていくとしている。