通行止め判断を早めにしていれば……? 栃木で13台衝突

自動車 社会 社会

18日午前、栃木県栃木市内の東北自動車道下り線で、追突事故がそれぞれ別の場所で3回断続的に発生し、合計13台が関係する多重衝突事故となった。この事故で37歳のトラック運転手が死亡、他10人も重軽傷を負っている。

栃木県警・高速隊の調べによると、最初の衝突事故が起こったのは18日の午前7時5分ごろだったという。栃木市皆川城内町付近の東北自動車道下り線で、車線変更を行っていた2台のクルマの進路が交錯して追突。現場付近で立ち往生した。

事故処理のために警察や公団が車線規制を行ったが、事故発生から45分後の午前7時50分ごろ、この事故現場から2.5km離れた同市小野口町付近で渋滞中の車列にワゴン車など4台が突っ込んだ。

この事故処理も合わせて開始されたが、さらに20分後の午前8時10分ごろ、2番目に起きた事故の地点から2kmの場所で3度目の追突事故が起きた。この事故の規模が最も大きく、7台が関係しており、37歳のトラック運転手1人が死亡した。

3番目の事故が発生した直後、公団は現場付近を通行不能と判断。その後3時間20分に渡って佐野藤岡インターチェンジと栃木インターチェンジの間を通行止めにしている。

現場は片側3車線だが、最初の事故では中央車線と右側車線で事故車両が立ち往生しており、左側車線のみが通れる状態となっていた。2番目の事故は1車線規制が行われた左側車線で発生。この事故が原因で伸びた渋滞の列に大型トラックが突っ込むなどして3度目の事故が起きている。

警察では2番目と3番目の事故原因をドライバーの前方不注意としているが、車線規制が適切だったかどうかについても調べを進めていく方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース